【マーケティング】コロナショック後で影響を受けている業種ベスト5!そこから想定できる医療業界の流れとは?

医療機関で務めている方たちは自社がどれくらいコロナショックで影響を受けているかご存じですか?

もちろん、薬局を始めとした医療業界というのは、今回の経済効果の影響は受けにくいでしょう。

ですが、実際は2021年3月期の上場企業損失合計は6兆円とまで推定される規模で世界的な経済影響を受けています。

今回は影響を受けている産業をそれぞれ比較し、生活様式がどのように変化して、我々医療従事者が何を必要とされるのかを推察していきたいと思います。

 

経済損失金額でみる業界別ランキング、特に大きい業界ベスト5位!(2020/6/7時点)

今回はxenoBrainさんが提供しているAIがスコア化したデータ(国内上場企業3600社、未上場企業40万社を分析対象)を参考にさせてきただきます。

影響度スコアで見る損失が大きい業界 経済損失金額で見る損失額が大きい業界
1位 観光・宿泊 自動車
2位 外食 鉄道輸送
3位 百貨店 自動車部品
4位 自動車 建設
5位 自動車部品 電力・ガス

 

それ以外にも10位以内にレジャーや航空輸送、家具雑貨などが影響を受けているようです。

やはり、外出しなくなったという点で観光や外食、自動車産業が大きな打撃を受けていそうですね。

 

意外だったのは、電力やガスです。

石油の価値が一時期大きく下落しましたし、リモートになると在宅ばかりで電力やガスも使うイメージで経済損失があるとは思わなかったんですがそうでもなさそうですね。

 

経済利益金額でみる業界別ランキング、特に大きい業界ベスト5位!(2020/6/7時点)

今度は利益を上げている業界についてみていきたいと思います。

影響度スコアで見る利益が大きい業界 経済利益金額で見る利益額が大きい業界
1位 Eコマーズ 製薬・臨床試験
2位 医療用器具・医療関連サービス スーパー・コンビニ
3位 製薬・臨床試験 医療用器具・医療関連サービス
4位 ドラッグストア・薬局 ゲーム・コンテンツ制作
5位 スーパー・コンビニ ドラッグストア・薬局

※Eコマーズとは、商品やサービスをインターネット上で売買するビジネスモデルのこと。

やはりインターネット販売やそれに付随する産業がコロナの影響を受けても伸びているようですね。

ニュースでも宅配ピザであったり、ウーバーイーツなどの個人配達も業績を伸ばしているようです。

 

あとは、医療関連がやはり強いです。

私自身、薬局に努めておりますが、データほど利益は出ていないようものの、赤字ではなく切り盛りはできています。

我々医療提供者はこういう時代だからこそ、差別化できる武器が必要となってくる時代がきているのかもしれません。

データから考える。医療業界の今後の流れ。

ここまでで分かった通り、医療業界自体もインターネットを使った売買モデルであったりとか、個人宅への配達サービスなどが当面の課題になってくるのではないかと思われます。

そうすると、医療業界はどこに伸ばしていけばいいのか。

それは、個人向けや企業向けのお薬設置(零売)であったり、在宅医療の強化ではないかと思われます。

では、なぜそうなると思ったのか? その理由について説明していきます!

 

理由① 患者さん(お客さん)は出来るだけ病院にはいきたくない!

私はグループ薬局さんの約10店舗ほどを回ってお手伝いさせてもらってますが、処方箋枚数は全体的に落ち込んでいます。

その中でも、内科や脳外科などの門前薬局であれば処方箋枚数は大きく変わりはしてないですが、5〜6月前後の耳鼻科や小児科関連の門前は処方箋枚数が約60から70%まで落ち込んでいる薬局さんがありました。

それもそのはず。

なぜなら患者さん自身は自分たちがコロナにかかりたくないから!

いつもなら花粉の季節で毎日300枚前後くる薬局さんでも200枚をきる日にちが続いたのです。

このことから患者さんたちの熱のある患者さんとは接したくない、コロナにかかりたくないという心境を読み取ることができます。

 

理由② どんどんオンラインで品物が買える時代になっているからわざわざ薬を取りに行くのがめんどくさい!

最近はオンラインで購入できるシステムも増えてきましたね。

例えば、オンライン販売で薬の先駆けといったらドン・キホーテです。

2003年からテレビ電話を使った医薬品販売システムを構築していますし、店舗営業時間中いつでも販売できるように24時間対応の「薬剤師センター」という部門を導入しています。

そのほかにも、アマゾンでも指定第2類医薬品のイブクイック頭痛薬がかえたり、命の母、ハイチオールCプラスなどが購入できたりします。

今まで周知されていなかった医薬品の購入について、アメリカのように「まずは医者に行く前に自分たちで薬を飲もう」という時代がくるかもしれません。

 

まとめ

以上のことからこれからの薬剤師にとって必要となるのは、それぞれの患者さんや企業さんに新しい価値を提供できるようになることではないかと思います。

大手の企業さんがしていることとしては、お薬の設置自体は富士薬品さんの「配置薬~おうちに置くくすり~」という取り組みが例にあたると思います。

また、大きな企業でなくても、それぞれの地域に根付いた患者さんそれぞれのニーズにあった価値を提供していくことがやはり大事だと思います。

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