【副業で稼ぐマインド】薬局で働く薬剤師の人口はどうなってる?薬局で働く薬剤師に必要な能力とは?

薬局経営は今厳しい時代に突入しております。

薬局は今、コンビニよりも多く出店されており、国からの援助も少なくなってきている時代に突入しているからです。

では、その時代の流れに沿って新卒薬剤師をどのように獲得し、育てていくか?

約30店舗の薬局を経営している会社に所属し、ラウンダーとして回っている私が皆様に今後の時代をお伝えしてきます。

 

どこの薬局も人が足りない?薬剤師全体の人口変化について。

一昔前まで、ドラッグストアや薬局では「人が足りない」「すぐに人が辞めていく」というのが大きな問題でした。

その理由は「薬剤師は国家資格のため、離職してもすぐに働き場所が見つかるから」です。

では、これからの時代は本当に薬剤師という国家資格を持っていれば働き手がみつかるのでしょうか?

 

薬剤師の主に従事している施設・業務の種別をみると、

「薬局の従事者」は 180,415 人(総数の 58.0%) 8,273 人(4.8%)増加

「医療施設の従事者」は 59,956 人(同 19.3%) 1,912 人(3.3%)増加

「大学の従事者」は 5,263 人 217 人増加

「医薬品関係企業の従事者」は41,303 人 721 人減少

「衛生行政機関又は保健衛生施設の従事者」は6,661 人で 152 人減少

 

厚生労働省による「平成30年(2018年)医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」参照

 

つまり、人口10万人あたりの薬剤師は246.2人で前回に比べて8.8人増えています。

また、実際に薬局と医療施設の薬剤師数の変化をグラフにするとどうなるかを示しているのが下の図です。

これらのデータから、薬局に従事する薬剤師は年々増加傾向にあるということがわかります。

 

都心の薬局とそれ以外の地域薬局、薬剤師数の違いは?

さらに地域別でみてみましょう。

薬局・医療施設に従事する薬剤師は10万人あたり、190.1人です。そのうち、徳島が最も高く、次いで東京都が226.3人となっております。

このデータから、東京や大阪などの都心は全国平均よりも10~20人前後、10万人あたりの薬剤師の割合が高いということになります。

単純計算すると、薬剤師は1人当たり1日40枚の処方箋を対応するような基準になっていますので、1日400枚から800枚ほど対応する処方箋枚数に他の地域と差が生まれてしまうということになります。

ということは、このまま薬剤師が増え続ければ、都心から薬剤師の人口はどんどん飽和する時代へと突入してくるはずです。

果たして、この現状をどれくらいの薬剤師が把握しているのでしょうか?

 

薬剤師は調剤だけしていればいい?これから求められる人材とは?

令和2年に調剤報酬改定に伴って、厚生労働省からかかりつけ機能の評価、対物から対人業務への構造的な転換、在宅業務の推進などのが提示されています。

参考:【調剤】令和2年度診療報酬改定の概要

 

もちろんこれらは大切なことではありますが、私が考えるこれから本当に必要とされる薬剤師は、「自分で考え、行動する薬剤師」でないかと思います。

 

例えば、もしも、10年後にタイムスリップして、あなたがテレビのドキュメンタリー番組に取り上げられたとき、どんな薬剤師になっていると答えますか?

調剤だけしていて、目の前の患者の対応だけしていませんか? 

自分の資格や勤務体系、給料だけを考えていませんか?

職場との人間関係や、お金について、経営について、医師とのコミュニケーションについてなどまだまだ身に着けるべきことはありませんか?

 

私たち薬剤師は薬のスペシャリストから、薬関係のスペシャリストへと進化することが今後の課題なんだと思っています。

 

まとめ

今回は薬学業界の薬局に関する情報をお伝えしました。

薬学以外のスキルを身に着けるでも、より専門的な知識を勉強するのもいいと思います。

自分の強みを伸ばし、必要とされる薬剤師とは何かについてよかったら考えてみてください。

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