【マーケティング】中小薬局では、薬剤師採用は難しい?薬学生の本音と採用時の注意事項とは?
都内での薬剤師はこれから飽和時代になっていくだろうという話を前回させていただきました。
それでも、まだまだ人手が足りていない中小薬局というのもあります。
今回は大手予備校時代から薬学関係の採用関係に携わってきた私から、会社が求める優秀な人材を採用する時の注意事項についてご紹介させていただきます。
6年制の薬学生の気持ちとは?中小薬局に採用を決めた学生の心情。
結論から言いましょう。
今の薬学生たちが医療現場に特に最も求めているのは、「楽しさ」と「やりがい」ではないかと思います。
もちろん、それだけではないと思いますが少し考えてみてください。
今まで4年制だった薬剤師が6年間も勉強するようになりました。
しかも、病院と薬局に2か月以上も実習にいって、莫大な暗記量を必要とする国家試験を合格し、現場にでてくるのです。
これ以上もっともっと勉強をしたいと思いますか?
大半の人たちはまず遊んだり、空いてる時間を趣味に使ったり、恋愛に費やしたいと考えております。
特に安定志向の強い女性が多い業界なら、なおさらです。
関東周辺のある中小薬局に入社してきた新入職員にその理由を尋ねたところ、「採用担当の人たちの人柄がよくて安心したから」「大学の先生に勧められて面白そうだと思ったから」という意見が最も多く、「勤務地がうちに近いから」「奨学金をもらえるから」という意見は二の次でした。
つまり、採用時に彼ら自身の頑張りが会社をどんどん大きくできるという未来に向けた「楽しみ」と、どのように会社をイノベートしようかという「やりがい」を学生に考えてもらうことが大切なんです。
中小企業は大手企業には勝てない?採用を増やすために必要な社長の考え方とは?
ここからは「日本一学生が集まる中小企業の秘密」(近藤悦康さん)という本を少し参考にさせていただきます。
社長や人事部の人でも「大手には勝てないけど、自分の会社に入ってくれたら嬉しいな」というふわっとした考え方で新卒学生に接することがあるそうです。
まず、大きな会社と比べてはいけません。
なぜなら、中小薬局には中小薬局のいいところがあるから!!
私は、社長自身が薬剤師ではないが、20年以上経営している社長を知っています。
その方は傲慢な態度を社員に取ってしまったせいで、人事部に所属する幹部が数年前に同時にいなくなったことがあったそうです。
それからは2年ほど薬剤師の採用がうまくいかない暗黒時代があったそうですが、考えを変え、人事部の薬剤師を中心に育てたところここ3年間は安定した人員採用ができているそうです。
つまり、社長自身が人事に介入し、人事部を中心に人材を育てることが、勝手に会社に必要な人材を採用できるシステムを作り上げることになったということです。
会社をいきなり大きくできるのではなく、優秀な人材を育てることで会社が大きくなる。
その思想が調剤ばかりしている薬剤師には、足りていない現場が多いのではないかと様々な店舗をめぐって思うところです。
まとめ
今回は、採用にあたり学生自身の求めていることと、会社がうまく採用するときに必要な考え方を中心に記事にしました。
細かい内容はまた別の機会に記事にしたいと思いますので、そちらもよかったらご覧ください。
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